2007年11月18日

南部の戦跡を歩いて

シマおこし研修会というのに参加して、
沖縄本島南部の、これからの平和戦跡めぐり観光を考える機会があった。

沖縄本島南部は、蒼い海を背景にのどかなサトウキビ畑がひろがるが、
その下や道端には多くのガマが(壕)があり、悲惨な歴史が横たわっている。

ガマでの戦争体験について、地元の平和ガイドの人に話を伺った。
当時食べた貝殻が中に残っている壕もある。
集団自決に関する教科書検定問題のため、、人々の関心が高まっている時期でもあるからか、
平和ガイドに取り組む方々は、戦争体験を体験者から聞き出し、記録し、
後世に語り伝えるべく一生懸命取り組んでいる。

「おじいおばあの戦争体験世代は、凄惨な思いをした戦争体験を語りたがらない」
「特に、集団自決があった壕で生き残った人たちは、
 痛々しい話につながる戦時体験談については硬く口を閉ざしていて、
 ここで語らないと戦争体験世代が亡くなって闇に埋もれる、となった最近になってようやく、
 口を開く人が現れた」
とのこと。活字で読んだ事ではあるが、やはり口伝えに訊くと衝撃が大きい。

その一方で、日本軍に壕を追い出されたことや、軍と住民との間で軋轢があったことは
多くの人が語っているようだ。

悲惨な戦争の後の平和世を享受する世代として、目をそむけてはいけない事だと思う。
沖縄にいる間に、じっくりと向き合ってみたいテーマである。
南部の戦跡を歩いて
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環境と観光、スローライフとエコツーリズムで人と地域を元気にする、「スローツーリズム・コーディネーター」。人、自然、地域との「つながり」を求めて、世界35カ国と日本全国、沖縄の殆どの有人島を旅する「風の人」。コーヒーとオリオンビールと村上春樹が好き、ヘビとおしゃべりな床屋がキライです。
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