2008年09月17日

糸満の大綱引き

綱引きといえば、沖縄では、五穀豊穣を願って奉納された神事に発する伝統行事で、旧暦の8月15日を中心に各地で行われています。

9月14日(旧暦8月15日)は、那覇・与那原と並ぶ沖縄3大綱引きの一つである、糸満の大綱引きが行われました。

当日は、14時ころから、糸満の中心部で道ヅネーが行われ、子供エイサー隊や芸能グループが各集落を練り歩きます。そして17時ころには、糸満の漁師たちの聖地、白銀堂でお参りした集落の旗頭が国道331号の糸満ロータリー周辺に集まります。
糸満の大綱引き
旗頭は、各集落を代表する幟で、この旗に乗って神様が舞い降りるとのこと。だから少しでも天に近づくために、高さ16m、重さ40Kgほどの幟を威勢良く高く上げようとし、旗を倒すのはご法度です。
糸満の大綱引き
各旗頭集団が競り合うように気勢を上げるガーエーが終わったら、いよいよ綱引き本番。国道に南北に置かれた大綱が道の真ん中に置かれ、多くの人が群がります。すぐに綱引きが始まるかと思いきや、それぞれの綱の上をみこしに乗せられた役者が渡って行き、綱の中央部でにらみ合い…という余興が入ります。
糸満の大綱引き
その後、カヌチ棒が差し込まれ、南北に分かれての威勢良い綱引きが行われます。糸満綱引きの特徴は、すぐに勝負を決するのではなく、時には片方がひき、もう一方はひかれないように綱の上に腰を下ろし…というのを繰り返し、延々と最大30分も勝負が続くこと。

全力で引っ張り続けるのもそりゃ疲れるけど、断続的とはいえ10分以上も大綱を引くのはたいへん。でも、熱気と掛け声で、そばで見ているこちらもアツくなります。

結局、16分以上の大熱戦の上、今年は南組が勝利。まだまだアツい沖縄を感じさせる伝統行事でした。
糸満の大綱引き
今年は、8月の与那原綱引きに続いて、糸満の綱引きも制覇。これで那覇の綱引きに行けば…沖縄3大綱引きのハットトリック達成?


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環境と観光、スローライフとエコツーリズムで人と地域を元気にする、「スローツーリズム・コーディネーター」。人、自然、地域との「つながり」を求めて、世界35カ国と日本全国、沖縄の殆どの有人島を旅する「風の人」。コーヒーとオリオンビールと村上春樹が好き、ヘビとおしゃべりな床屋がキライです。
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