2009年05月13日

宮森小ジェット機墜落事故から

1959年6月30日、嘉手納基地を離陸した戦闘機が整備不良のため墜落し、石川市(現・うるま市)市街地に突っ込み、民家や宮森小学校を直撃、死者17名、負傷者200名以上の大惨事となった。遺族の中には、今でも6月末が近付くと、思い出して眠れない夜を過ごす人もいるという。

発生から半世紀たった今年、この惨事を後世に伝えるとともに、米軍基地の撤去と平和を訴えるための演劇が作成されているという。

上記の事実や、沖縄戦や基地の現状を平和学習として伝える一人の小学校の先生による、お話し会があった。

その方は、牛島先生。沖縄戦当時、日本軍司令官として沖縄住民を戦争に巻き込んだとも言える牛島満中将を祖父に持つ。

そのような背景から、牛島先生は沖縄に何度も来る気にはなれなかったそうだ。だが、
「日本軍司令官の孫として自分を責めるのではなく、沖縄の人たちは、 自分がこのような史実にどう向き合うかを支えてくれた」
という経験を経て、自らどうしたらいいかを沖縄の人と一緒に考えていこうという気持ちになったそうだ。

また、宮森小の事件を、2004年8月に起きた、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故と重ね合わせ、
●基地と暮らす沖縄の人たちは、50年経った今も、危険と隣り合わせに生きている
●そのような大事故が起こっても本土の新聞は大した扱いをしない。
ということが語られた。

私自身も一度沖縄で暮らして実感したように、沖縄のことは全然本土では放送されないのだ!これでは、足を踏んでいる人は、踏まれている人の痛みは勿論、踏んでいること自体に気づかない。それらを思うと、ずっと踏みつけていた立場として、何とかしたいと情けない気持ちになる。

でも結局は、どこに住むかや、親戚の中にだれがいる、
ということではなく、皆がそれぞれ自分の立場で、
自分にできることをやるしかないんだと思う。


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環境と観光、スローライフとエコツーリズムで人と地域を元気にする、「スローツーリズム・コーディネーター」。人、自然、地域との「つながり」を求めて、世界35カ国と日本全国、沖縄の殆どの有人島を旅する「風の人」。コーヒーとオリオンビールと村上春樹が好き、ヘビとおしゃべりな床屋がキライです。
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