2011年12月31日

暴挙と化した環境アセス手続き

辺野古への米軍基地移設問題を巡る環境アセスの評価書を、強引に沖縄県庁に「提出」しようとする沖縄防衛局と、反対派市民のやり取りが報道されている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185721-storytopic-53.html

本土の報道では、事務的に手続きを進めようとする公務員と反対する行動派市民、というようにしか見えないかもしれないが、沖縄防衛局=日本政府がやろうとしていることは、言語道断だと思う。

まず、行動している市民は数百人とはいえ、彼らは、評価書提出自体に反対決議をした沖縄県議会、即ち県民の声を代表していると言える。しかも、民主党政権や歴代内閣は、「沖縄との対話」を掲げてきたのだ。

先日の沖縄防衛局長や防衛相の言動自体、沖縄の不信を増幅するに十分すぎるものだが、それにもまして、今回国が県民の意思を踏みにじるような姑息な手段で手続きを進めようとしている。

これでは、「沖縄との対話」を掲げながら、実際には耳を傾けず、アメリカに対する「姿勢」を優先しているようにしか見えない沖縄の人々が怒るのも無理はないと思う。

たった今、この年越しの時間も、沖縄県庁では、防衛局に追加書類を運びこませないように、即ち政府にこれ以上県民の意思を踏みにじらせないように、廊下で座り込んでいる人々がいる。

この事態に、我々本土の人間は他人事でいいのだろうか。沖縄の米軍基地は、日本が引き起こした沖縄戦の結果であり、今も私たちが安住している日米安保の代償として使われている以上、無関心ではいられないと思う。



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環境と観光、スローライフとエコツーリズムで人と地域を元気にする、「スローツーリズム・コーディネーター」。人、自然、地域との「つながり」を求めて、世界35カ国と日本全国、沖縄の殆どの有人島を旅する「風の人」。コーヒーとオリオンビールと村上春樹が好き、ヘビとおしゃべりな床屋がキライです。
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