2008年06月10日

辺野古の今

今日は、桜坂市民大学講座の「沖縄の環境問題最前線」、最終回。

「これ以上、自分の生きているうちに、沖縄の自然を破して後世に引き告ぐのは止めたい」という想いから、辺野古や新石垣空港の反対運動を論理的に展開する真喜志さんが、辺野古や高江を案内してくれた。

真喜志さんは、
「基地の縮小・返還と耳障りの良い言葉に騙されているが、実態は老朽化施設の返還と、新施設への強化・集約に過ぎない」
「辺野古での座り込みは、抗議行動ではなく、国の環境アセス法違反を停めるための正義の阻止行動だ」
と鋭く指摘する。

梅雨明けかと思うくらいの青空の下、辺野古から見る東海岸の海が青く輝いている。のどかな風景の中、様々なリボンが結び付けられた鉄条網が白い砂浜を区切り、向こう側が米軍管理下におかれている事を示している。
辺野古の今
のんきに海を眺めている私の隣では、出航して行ったボートの行方を目で追いながら、「いちおう動きをみておくように」と関係者に無線で指示をだす人がいる。ここが、普天間代替基地を作ろうとする防衛局と、阻止行動をとる反対派が、今でも向き合う第一線であることを思い出させる。
辺野古の今
海上保安庁の護衛艦が出たり、海上の櫓での阻止行動などのような一触即発の危機感が以前よりは少なくなった今でも、政府による違法な環境調査に対する海上闘争や、毎日の調査・監視活動を続けている。このような地味な行動も、来るべき環境アセスの準備書に対し、その不備を指摘できるような準備のようだ。

「今は地味な闘いだが、現在調査している証拠を積み上げて、今後政府のやり方の違法性を指摘し、全国的闘争へと高揚させていきたい。ジュゴン訴訟や県知事選の場に、この問題を引きずり出していく。」という大西さんの思いを聞く。
辺野古の今


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環境と観光、スローライフとエコツーリズムで人と地域を元気にする、「スローツーリズム・コーディネーター」。人、自然、地域との「つながり」を求めて、世界35カ国と日本全国、沖縄の殆どの有人島を旅する「風の人」。コーヒーとオリオンビールと村上春樹が好き、ヘビとおしゃべりな床屋がキライです。
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