2012年04月12日

八重山への自衛隊派遣

原発再稼働に批判的な記事の多い東京新聞、今日は北朝鮮のミサイル発射に備えて八重山諸島に配備された自衛隊についての記事が載っていました。

今回のミサイル発射実験に対して、飛行経路に近い石垣島や宮古島に、迎撃ミサイルPAC3が配備され、合わせて自衛隊員も配備されているとのこと。

これまで自衛隊配備の前例がない石垣島では、市街地のすぐ目と鼻の先の埠頭の埋め立て地に450人もの自衛隊が配備されているようです。

これについて、「日本軍の高射砲を思い出し、戦時中と重ねてしまい、胸が苦しくなった」という地元の方の声が紹介されています。

そもそも、迎撃ミサイルは、標的の発射位置や飛行経路が分かっている場合には有効であるものの、そうでないと、超高速の飛行物体を撃ち落とすのはかなり難しいようです。即ち、ミサイルが飛行経路どおりに飛べば日本には落ちないので迎撃の必要はなく、軌道から外れた場合で、日本近海に落ちてくるときに迎撃する、という触れ込みですが、この場合に撃ち落とすのは無理、という防衛大学校の教官の話を紹介しています。

飛行経路から外れた与那国島にも、陸上自衛隊50人が配備されていますが、元々与那国は自衛隊配備の反対派と賛成派で島を二分する闘いが行われています。

つまり、今回の八重山への自衛隊配備は、「北朝鮮のミサイル対策を名目に、この機会に島に自衛隊を配備する前例を作り、住民の目にも触れやすくして慣れさせ、自衛隊の存在意義をアピールする」狙いがあると分析しています。

不安に備えるのは当然ですが、それに乗じた「既成事実化」「プロパガンダ」という意味合いもあることを忘れてはならないと思います。



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環境と観光、スローライフとエコツーリズムで人と地域を元気にする、「スローツーリズム・コーディネーター」。人、自然、地域との「つながり」を求めて、世界35カ国と日本全国、沖縄の殆どの有人島を旅する「風の人」。コーヒーとオリオンビールと村上春樹が好き、ヘビとおしゃべりな床屋がキライです。
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